清里高原の四季

Last updated: 2021.12.7




清里高原にて

5月のゴールデン・ウイークの頃、八ヶ岳南麓の標高1200メートル以上にある清里高原では、春はまだやってこない。それでも、アネモネやクロッカスが鮮やか咲き、ムスカリや水仙も咲いている。新緑の季節がやってくるのは、5月の半ば以降の頃である。サクラ草やクリン草がすみれ色、紫色に咲き誇り、レンゲツツジも紫色に咲いてくる。

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5月の連休に咲いた水仙


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 東沢渓谷の赤い橋:後に見える山は八ヶ岳の赤岳


 近年は、鹿の被害が大きい。チューリップやユリの球根はほとんど食べられてしまっている。鹿の数が急速に増加して,食料を求めて下山して入り込んでくる。 今年の冬は、アンジーを散歩させている途中で、雪の中にいる鹿に何度か遭遇したことがある。イノシシに遭遇したこともある。

 6月にもなれば、チューリップも咲き、ニッコウキスゲも咲き始め、おおやまツツジがあざやな色で赤く染まる。晴天の日は、雪を抱いた赤岳を目指して、おおやまツツジの鮮やかな赤色が山麓一面を埋める美し森に登り、今来た道を振り返れば、その向こうに秩父連邦の金峰山や国師岳、雪を抱いた富士山や南アルプスを眺めることができる。

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庭に咲いたチューリップ (球根はモグラに食べられてしまいます)
モグラを防止しくてはいけないので、毎年チューリップを咲かすことは大変なことです


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庭に咲いオオテマリ (どんどん大きくまります 土壌によく合っているようです)


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オオヤマツツジ (この清里高原が山ツツジの名所です 満開時期は6月中旬です)


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クレマチス(テッセンとも呼ばれます)
これはモンタナ系なので、寒さに強いです すごく大きく伸びていきます 非モンタナ系は寒さに弱いです


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ナスタチューム (どういう訳か、シカはこの花を食べません)
どんどんと大きくなり、寒さにも強く、11月まで咲き続けます


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原生種のサクラ草 (結構寒さに強いです) 園芸種と異なり、どんどん広がって行きます


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原生種のオダマキ (冬の寒さのせいか、2、3年経つと死滅してしまいます)


 初夏はフライ・フィッシングの季節だ。この気持ちのいい季節に、川俣川の渓谷で、渓流のせせらぎとフィットンチットの香りを嗅ぎながら、オレンジ色のループを描く手の感触を楽しみつつ、岩魚が私のドライフライに食いつくのを待っている。(フライ・フィッシングの説明講座については下のコラムを参照)こうした釣りをすることがなりよりも好きである。ルアーは渓流には似つかわしくないので、フライ・フィッシングに凝っている。自ら巻いたドライフライに大きな岩魚(イワナ)が飛びつく様はなんとも形容しがたい。


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川俣渓谷東沢を釣り上る


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ドライフライで釣られた岩魚:18cm程度の大きさ


かつては、夏が来ても、標高1400メートルでは、気温は25度を超えることはなかった。木陰で読書をするには最適の気温だった。この状況は10年前までの気温でした。最近では、気候変動の影響で、気温が30度近くまで上昇する日が起こるようになってしまった。それでも、日中のゴルフは最悪だが、夕方、ゴルフをするには最適だ。1時間程度テニスをするのも快適である。快適な夏はあっという間に過ぎていく。アンジーをお供に、牧場を横切り、渓谷を下るトレッキングも気持ちが良い。
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アナベル(西洋あじさい)(花芽はシカの大好物で、茎が生えると同時に食べられてしまう)
左側に見える花は、ピラミッドあじさいです。アナベルが咲いた後に咲くので、まだ咲ききっていません。 


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沢キキョウ (寒すぎて越冬しませんでした) 


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百合の花 (花芽はシカの大好物で、茎が生えると同時に食べられてしまう)


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夏の清泉寮


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清泉寮前の広場:富士山が見える


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浅間フウロ (シカに食べられても食べられても、出てきます)
原生種は強いですから、生き残ったのでしょう


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節黒仙翁(ナデシコ科)(この花芽をシカは食べません)
地下茎が強力な花で、移植することが非常に難しいです


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赤い花はベルガモット(たいまつそう)です。黄色の花は「硬いひまわり(北米産)」で、いわゆる「ひまわり」に比べて花弁のサイズは小さくて、背丈も1メートル程度です。これらは寒さに強く、繁殖力が強いです。


 9月の声を聞くと、夏が過ぎ、秋がやってくる。トリカブトを始めとして、トラノオや孔雀草が鮮やかな紫の花を咲かせる。八ヶ岳山麓にはオミナエシ、マツムシソウや浅間フウロがそこかしこに咲いている。地中からは、おいしそうな茸が顔を出し始める。ハナイグチやシロヌメリイグチはそこら辺に芽を出している。あたかも毒キノコのように思える真っ赤な鮮やかなタマゴダケはイグチ系のキノコよりも2・3週間早く出てくる。タマゴダケは吸い物にすると大変おいしい。食べられる茸は地面からだけでなく、いくつかの種類の樹の幹にも生えている。


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花魁草 (花芽はシカの大好物で、茎が生えると同時に食べられてしまう)


やがて、ドウダン・ツツジやナナカマドの紅葉が始まり、森はミズナラやカエデの黄色と赤の錦糸色に染まり、冬の季節がやってくる。


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野辺山から見た八ヶ岳:積雪が始まっています


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黄色に色づいたカラマツ:野辺山


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赤い橋の近辺も色づいてきた


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美し森から見た景色


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赤く色づいたもみじ:森の中


 

ガーデニングの冬支度を行い、バラの木に藁と腐葉土を大量に用いたマルチングをする。薪ストーブ用の薪を割って、大量に保存する。車のタイヤもスタッドレスに替えておく。やがて、八ヶ岳に降雪が始まる。ウインター・スポーツ、スキーの季節が到来する。


スキー場の風景
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サンメドウズ・スキー場(清里)から見た赤岳:09年1月午前8時15分

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別荘地にも雪が積もる
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愛犬アンジーも雪の中



早春になると、雪も溶けて
 
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清泉寮


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清泉寮・ファームショップ後景


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